「女は強くなった！」
弱みを見せず、男と同じ力を手にいれるために。

胃が痛み始めるまで頑張ってきた。
男女平等を目指し、仕事に成功するにつれ大きくなるはずの満足感が萎んでいく、
仕事で昇進するためには出産も子育ても諦めなければならない人生なんて、
自分は何を失ったのだろうか？

しかも、皮肉なことに女性が嫌がる男性の欠点まで身についてしまったなんて・・・
男流の生き方を捨てたらどんなにホットするか、そう感じる女性が増えてきているのです。

女性は自らのうちに優しさ、思いやりも併せ持っている。
そう、優しさや思いやりという「母性」の存在を女性たちはしばらくの間忘れていたのです。
優しさが消えれば世の中は弱体化する。
優しさが溢れれば世の中は和みはじめる
何故なら、優しさは生きる力のおおもとだから。

本来、女性の持つ「優しさ」「思いやり」という「母性」の力を育んでこなかったことに女たちがようやく気付き始めているのです。
古来、日本人が何となく「女ならでは明けぬ国」とうたってきた「おんな」とは実は、男の中にも女の中にもある生命力のおおもととしての「母性」の大切さのことだったのです。
競争、成功、成長、支配が「父性」の特徴とすれば「母性」の特徴は優しさ、協調、思いやりです。

この度の東北大震災において、日本人の分かち合う謙虚な忍耐強い姿に世界中の人たちが驚きと賞賛を投げかけたのも、連綿として日本人の遺伝子の中に刻みこまれた「母性」の力が発揮されたのだと私は感じています。
女性はもう十分強くなった。経済的自立は何とかものにした、けれど疲れや不満は溜まる一方、ようやく築いた足場を失わずに他に方法はないものだろうか？女性のやり方で仕事はできないものだろうか？男の生き方をもっと人間味のあるものに変えられないもんだろうか？・・・・
女たちがつぶやきはじめているのです。

異なる特性の男と女がもっと力を合わせ、男の作った職場を改造し、助け合える仕事の仲間を作り、上司は部下をわが子の如く温かく見守りながらも自らは更に上のステップへと昇っていく。
家庭も職場も互いを支配する代わりに優しさで潤わせていく、そんなことは夢物語、不可能とお思いでしょうか？
いいえ、夢物語面でも不可能でもないのです。

女も男も、仕事や家庭に「母性型原理」の考えかたを取り入れ、優しさのものさしを用いることをすれば。
男性は女性の話をちゃんと聞き、思いやりを示す姿勢をとり、女性は母性の力で疲れた男性を支えれば、家庭も職場も内から支える力となり、場が明るくなり、活気づくのです。

男性にも優しさが必要と言うと、優しさだけでは問題は解決しないと思い込んでいる人もまだまだ多いでしょう。あるいは、優しさが大切だと理解している少数の賢明な男性でも優しさの表現は下手なのです。
男性の中にもある「母性」の力を引き出すには、母性型の女性と多く交わることが最も手っ取りばやいのです。
反対に、女性も自らの内にある「母性」に気付くためには、男性から優しさを貰うことが必要なのです。

このような、男と女の根本的な人間としての在りかたを、私は古代日本人が培ってきた「サヌキ＆アワ」の原理の中に発見し、私は、納得がいったのです。
心ある西洋人が「日本」に求めるモノ
世の男性たちが「まぶたの母」に求めるモノ
現代人が昔は良かったと「古代」に求めるモノ
それが、人類が少しずつ失ってきた「アワ」性であり、「アワ」の力とはその人がそこに居ることによって、周囲の人たちの生命力を発生させ、環境を美化する力だと「サヌキ＆アワ」を解明した賢人は述べています。（註　相似象サヌキ・アワのサトリより）
「さぬき男とあわ女」という言葉は香川県と徳島県という限定した地名の男女のことではなく、古代、日本人が培ってきた根本的な男と女の在りかたを指すオールジャパンの名称なのです。

この四国讃岐の地から、新しいものさしとしての「母性型原理」を提唱し共鳴してくださる人たちと分かち合える場作りが必要と思い「母性型勉強会」を立ち上げています。
毎月の勉強会で職種、年代も異なる男女が和気あいあいとした雰囲気で、食事を共にし語り合いながら「母性型原理」を学び合っています。その中から
最近、嬉しいことに「母性型男子」や「母性型女子」が出始めていることです。
この人たちは、きっと優しさと行動力で家庭や職場の無くてはならぬ存在になることでしょう。
世の中は変化や厳しさを増すにつれ、人の心や行動はいのちの源としての「母性型」に変わりつつあるのです。

母性型勉強会　主宰　池田弘子